医薬品開発の際、薬効評価や毒性評価を確認するために、実験動物を用いた前臨床試験を行うことは必須です。しかし現在、動物愛護や倫理の観点から実験動物の使用が問題視され、新しい試験法の構築が重要視されてきています。
そんな中、ヒトの幹細胞から肺や心臓、腸、脳などミニ臓器(オルガノイド)をつくる技術と、血管を模した流路で細胞間をつなぐデバイス技術(生体チップ)の開発競争が現在巻き起こっています。ヒトの臓器間での相互作用を確かめることができ、臨床試験に進む候補を高い精度で絞り込めると期待される一方、この両方の技術を両立させることは極めて難しいのが現状です。
今回ご登壇の萩原先生は、CUBE型の培養器を開発し、これをオルガノイドキャリアとして用いることで、ミニ臓器の形態を制御し、より複雑な臓器を作るための技術を確立しました。またこれを用いることで、複数のミニ臓器を「誰でも簡単に」チップ内に実装し、臓器間連携を表現可能なCube-in-Chipプラットフォームを開発しました。
イベント当日は、「Cube-in-Chip」の研究開発の現状、開発における課題点、そして「Cube-in-Chip」の進歩や今後の展望について萩原先生に詳しくお話をお伺いいたします。
是非この機会にオルガノイドや生体チップについての理解を深めてみませんか。みなさまのご参加をお待ちしております。




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パネリスト紹介
萩原 将也氏(理化学研究所萩原生体模倣システム理研白眉研究チーム チームリーダー)
1999-2003 名古屋大学機械航空工学科 卒
2003-2005 ケンタッキー大学大学院機械工学専攻博士課程
2005-2009 トヨタ自動車ドライブトレーン生技部トランスミッション計画室
2009-2011 名古屋大学機械理工学専攻博士課程
2012-2014 University of California, Los Angeles 客員研究員(JSPS海外特別研究員)
2014-2019 大阪府立大学21世紀研究機構 テニュアトラック特別講師
2019‐現在 理化学研究所開拓研究本部 理研白眉研究チームリーダー
            萩原生体模倣システム理研白眉研究チーム

イベント要項


 生体システムの体外再構築への挑戦 ~ミニ臓器をキューブでつなぐ「Cube-in-Chip」~
日 時 2023年1月25日(水)16:00~17:00   
対 象 オルガノイドや生体デバイスに興味のある方、研究開発に携わられている方
オンライン会場
Zoomウェビナー(定員200名)
※お申込いただいた方には、お申込み後と開催前日にZoomウェビナーのURLをご送付します
参加費 無料
主 催 京都リサーチパーク株式会社
お問合せ
京都リサーチパーク株式会社 新事業開発部 
担当:池田 [email protected]


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