医薬品開発の際、薬効評価や毒性評価を確認するために、実験動物を用いた前臨床試験を行うことは必須です。しかし、現在、動物愛護や倫理の観点から実験動物の使用が問題視され、動物実験代替法の構築が重要視されてきています。
そのような背景から、ヒトの幹細胞から肺や心臓、腸、脳などミニ臓器(オルガノイド)をつくる技術は注目されていますが、iPS細胞のような多能性幹細胞から完全なヒトの臓器を作成するには、まだまだ多くの問題や課題があると言われているのが現状です。
今回ご登壇いただく理化学研究所の高里実先生は、「in vitroでヒト多能性幹細胞を分化誘導し、任意の臓器を完全な形で創り上げる事」を目標とし、ヒト腎臓モデル(オルガノイド)の研究を進められてきました。サイズ、構造的複雑性、成熟度の点からまだまだ不十分な腎臓オルガノイドの作製系をブラッシュアップし、将来的に移植可能なレベルの3次元腎臓組織をin vitroで構築することを目指すと共に、膀胱など、腎臓と接続するその他の臓器のオルガノイドの作製も行っていらっしゃいます。
イベント当日は、臓器モデル、特に腎臓と膀胱のオルガノイドについて、その発生のメカニズムや作成方法、最新の話題や課題となっていること、そして再生医療の今後の展望についてお話いただきます。
是非この機会に、オルガノイドや再生医療に関して知識を深めてみませんか。みなさまのご参加をお待ちしております。

●当日のスケジュール(予定 )
・高里先生ご講演(約45分)
・質疑応答(15~20分)
…以降オンライン配信無し、現地参加の方のみ…
〈交流会〉30分間(飲食の提供はございません)


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パネリスト紹介
・理化学研究所 ヒト器官形成研究チーム チームリーダー 高里 実先生
略歴:
2002年 東京大学 理学部生物学科 卒業
2008年 東京大学大学院 理学系研究科生物科学科博士課程 修了
2009年 オーストラリア クイーンズランド大学 研究員
2015年 オーストラリア マードック小児研究所 上級研究員
2016年-現在 理化学研究所 多細胞システム形成研究センター(現:生命機能科学研究センター) チームリーダー
2016年-現在 京都大学大学院 生命科学研究科 客員准教授(連携)
2021年-現在 大阪大学大学院 医学系研究科 招聘教授(連携)

主な受賞歴:
2018年4月 文部科学大臣表彰 若手科学者賞
2016年8月 2016 Eureka Prize for Scientific Research(オーストラリア)

イベント要項


 ~ここまで来た臓器モデル~ 最新の腎臓オルガノイドと臓器の発生メカニズム


日 時
2023年4月26日(水)16:00~17:30(オンライン参加の方は16:00~17:00)  
対 象 細胞培養、スフェロイド/オルガノイド作成にかかわる企業研究者、アカデミアと細胞培養装置・機器を扱う企業研究者
現地会場
〒566-0002 大阪府摂津市千里丘新町3-17
健都イノベーションパークNKビル1Fク・ラスターラウンジ
交通アクセス:JR京都線岸辺駅より徒歩7分
(定員15名)
オンライン会場
Zoomウェビナー(定員200名)
※お申込いただいた方には、お申込み後と開催前日にZoomウェビナーのURLをご送付します
参加費 無料
主 催 JR西日本不動産開発株式会社、京都リサーチパーク株式会社
お問合せ
京都リサーチパーク株式会社 新事業開発部 
担当:池田 [email protected]


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