電子顕微鏡は、可視光線より波長の短い電子線を利用することで、光学顕微鏡では不可能な微細構造の観察が可能です。試料に電子線を照射し、反射した電子を観測するには、専門的な技術と高価な機材を必要とします。そのため電子顕微鏡は、観察が容易な半導体や電子部品の表面観察といった工業分野での活用が主でした。近年では技術の発展により、生物学の分野でも広く活用されるようになっています。

 名古屋大学にある反応科学超高圧走査透過電子顕微鏡は、ガス環境実験に特化した世界で唯一の超高圧電子顕微鏡です。電子顕微鏡としては珍しく厚い試料の観察ができ、細胞を丸ごと観察することができます。
 名古屋大学は、文部科学省マテリアル先端リサーチインフラ(以下ARIM)に参画しており、上記の電子顕微鏡をはじめとする最先端の電子顕微鏡群が、産学において広く利用されています。比較的低価格で利用でき、かつ、専門的な知識が不要な受託でデータを取得することも可能です。これまでに、「メラニン顆粒の立体観察」や「試料を削りながらの連続断面観察」といった様々なデータを得ることに成功しています。

 今回の講師である大住克史氏は、名古屋大学にてARIMの運営に携わられており、講演では実際に顕微鏡を使用して得られた写真やデータや、どのような実験に使えるのかといった具体的な実験例をご説明くださる予定です。また実際にサンプル委託する際の流れや、同じくARIMに参画している他機関の利用可能な設備についてもご紹介いただきます。


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登壇者
名古屋大学 大住 克史 氏
(文部科学省マテリアル先端リサーチインフラ(ARIM)次世代バイオマテリアル領域ハブ機関 名古屋大学 運営業務実施者 兼 コーディネート室長)
プロフィール:
2013年度よりARIMの前身である装置共用事業「ナノテクノロジープラットフォーム」に参加。現在、名古屋大学が有する装置の外部共有に加え、スポーク機関の早稲田大学、北陸先端科学技術大学院大学、公立千歳科学技術大学と協同で装置から創出されるバイオ系データの蓄積・利活用を推進している。

開催概要

 世界唯一の電子顕微鏡の使い方 ~反応科学超高圧走査透過電子顕微鏡の生物試料への応用~


日 時

2024年10月17日(木)16:00~17:10(予定)

スケジュール
 
 16:00~ ご挨拶・アイスブレイク 
 16:10~ ご講演(50分程度) のち、質疑応答(10分)
 17:10頃 閉会
対象


・新しい技術/高度実験機器の利用に興味のあるすべての企業および研究者
・工学領域、生物学領域の研究者、技術者の皆様

現地会場※

※【10/10~お知らせ】主催者・会場都合により、本セミナーは、フルオンラインで実施することとなりました。会場参加の受付を停止させていただきます。
オンライン会場  

Zoomウェビナー(定員200名)
※お申込みいただいた方には、お申込み後と開催前日にZoomウェビナーのURLを送信します。

参加費

無料


主催

JR西日本不動産マネジメント株式会社、京都リサーチパーク株式会社


お問合せ


京都リサーチパーク株式会社 新事業開発部 
担当:倉地 [email protected]



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