2022年5月31日(火)に「～『赤箱』の想いを未来へ～ お肌からウェルネスを叶える牛乳石鹼の挑戦」が大阪健都会場とオンラインのハイブリッドにて開催されました。今回のイベントでは、講師の中村さまから、牛乳石鹼の強み、研究開発の過程で見出された課題とその克服法など、新規事業を手掛けられてきた経緯や、今後の方向性について、詳しくお話を伺いました。こちらのレポートでは、当日のお話の一部をご紹介させていただきます。
目次
・牛乳石鹼共進社株式会社 プレゼンテーション
・トークセッション＆質疑応答
・牛乳石鹼共進社株式会社 プレゼンテーション
・トークセッション＆質疑応答
・最後に
牛乳石鹼共進社株式会社 プレゼンテーション
中村氏：牛乳石鹼共進社は化粧石鹸や化粧品の製造販売を行っている、今年で創業113年目、社員数370名の会社です。「ずっと変わらぬやさしさを」という企業理念を掲げ、社員ひとりひとりのやさしさが商品のやさしさにつながると信じ、品質第一をモットーとしています。
牛乳石鹼の代表的な商品として、「赤箱」こと「カウブランド赤箱」が挙げられます。「赤箱」は今年で発売して94年目となりますが、発売当時から原料や製法を変えずそのまま引き継ぎ、今も多くのお客様にお使いいただいている商品です。また、固形石けん以外にも、石けん成分を活かした泡立ち・泡質にこだわったボディソープや、赤ちゃん肌・ニキビ肌・敏感肌に対し肌へのやさしさをコンセプトとしたブランドなどを展開しています。
牛乳石鹼の代表的な商品として、「赤箱」こと「カウブランド赤箱」が挙げられます。「赤箱」は今年で発売して94年目となりますが、発売当時から原料や製法を変えずそのまま引き継ぎ、今も多くのお客様にお使いいただいている商品です。また、固形石けん以外にも、石けん成分を活かした泡立ち・泡質にこだわったボディソープや、赤ちゃん肌・ニキビ肌・敏感肌に対し肌へのやさしさをコンセプトとしたブランドなどを展開しています。
中村氏：弊社の石けんのキーワードは、「釜だき製法」そして「肌へのやさしさ」です。
石けんの作り方は、油脂から作る方法と、油脂を精製・分解して出来た脂肪酸から作る方法の2種類があります。前者の油脂から作る方法を「けん化塩析法」といい、弊社では大きな釜で時間をかけて作るので、「釜だき製法」と呼んでいます。釜だき製法は一般的な石けんの製造方法よりも時間はかかりますが、私たちの理想とする泡立ち・泡質を実現でき、また肌にやさしい石けんづくりに適している製法だと考えています。
もう一つのキーワード、「肌へのやさしさ」についてです。私たちの石けんを皮膚科医の先生が肌トラブルの患者さまにおすすめいただいた、という嬉しいお声もお客様から多くいただきます。肌にやさしい要因は、他の洗浄成分にはない石けん特有の性質と成分数が少ないシンプル処方であることだと考えています。そして弊社の商品はどこでも手に入り安価で試しやすいという点から、皮膚科医の先生におすすめいただいているのではないかと思っています。
石けんの作り方は、油脂から作る方法と、油脂を精製・分解して出来た脂肪酸から作る方法の2種類があります。前者の油脂から作る方法を「けん化塩析法」といい、弊社では大きな釜で時間をかけて作るので、「釜だき製法」と呼んでいます。釜だき製法は一般的な石けんの製造方法よりも時間はかかりますが、私たちの理想とする泡立ち・泡質を実現でき、また肌にやさしい石けんづくりに適している製法だと考えています。
もう一つのキーワード、「肌へのやさしさ」についてです。私たちの石けんを皮膚科医の先生が肌トラブルの患者さまにおすすめいただいた、という嬉しいお声もお客様から多くいただきます。肌にやさしい要因は、他の洗浄成分にはない石けん特有の性質と成分数が少ないシンプル処方であることだと考えています。そして弊社の商品はどこでも手に入り安価で試しやすいという点から、皮膚科医の先生におすすめいただいているのではないかと思っています。
基礎研究とは別に、牛乳石鹼では事業拡大を目指して、元気な方から介護が必要な方までやさしさを繋げることで世の中に笑顔を増やしたい、というミッションを掲げて新しい取り組みも行っています。
その取り組みの一つとして、心地よい清潔をいつでもどこでも誰にでも提供できればと考え、水があまり使えない状況でも衛生を提供するということに現在挑戦しています。
災害が発生し断水した際に、衛生面で一番の困りごと、それは「洗髪」です。1日に生活用水として必要な水は飲料水よりも非常に多く、その中でも洗髪には最低でも2リットルは必要です。用意できる水の量も限られている中、満足感のある洗髪感を提供できる機器を検討しています。この機器に関しては技術面で協業していただける企業様を探しており、現在の課題となっています。
※当日は石けんの作り方の詳しいご説明、近年の基礎研究について、そして新規事業室の取り組みなどお話いただきました。
その取り組みの一つとして、心地よい清潔をいつでもどこでも誰にでも提供できればと考え、水があまり使えない状況でも衛生を提供するということに現在挑戦しています。
災害が発生し断水した際に、衛生面で一番の困りごと、それは「洗髪」です。1日に生活用水として必要な水は飲料水よりも非常に多く、その中でも洗髪には最低でも2リットルは必要です。用意できる水の量も限られている中、満足感のある洗髪感を提供できる機器を検討しています。この機器に関しては技術面で協業していただける企業様を探しており、現在の課題となっています。
※当日は石けんの作り方の詳しいご説明、近年の基礎研究について、そして新規事業室の取り組みなどお話いただきました。
トークセッション
イベント後半は、トークセッションとして、なぜ新しい取り組みに挑戦されているか、実際に取り組まれる際の課題点についてなど詳しくお伺いいたしました。また、オンラインでご視聴のみなさまから多くのご質問をいただきお時間許す範囲内で中村さまにご回答いただきました。
イベント後半は、トークセッションとして、なぜ新しい取り組みに挑戦されているか、実際に取り組まれる際の課題点についてなど詳しくお伺いいたしました。また、オンラインでご視聴のみなさまから多くのご質問をいただきお時間許す範囲内で中村さまにご回答いただきました。
Q．ヘルスケアに寄り添った新しい取り組みを始められたきっかけについてお聞かせください。
中村氏：
本日基礎研究の内容にて紹介させていただいた石けん成分や、肌へのやさしさを追求した研究といったものは、もっと肌に悩むお客様、たとえば介護ケアを受ける高齢者の方や肌疾患に悩む方に対応したものづくりやサービスに活かしていきたいと考えています。
こういった研究を進めていく中で、もっとヘルスケアに寄り添った課題解決に取り組めないか、という想いが生まれました。
お客様が弊社に望まれていることは、「ビューティー」というよりも「ヘルス」という面だとも感じています。今後の基礎研究でヘルスケアに寄せた研究を強化し、身体や精神といった面で、私たちならではのウェルビーイングというものを叶えていきたいと考えています。
中村氏：
本日基礎研究の内容にて紹介させていただいた石けん成分や、肌へのやさしさを追求した研究といったものは、もっと肌に悩むお客様、たとえば介護ケアを受ける高齢者の方や肌疾患に悩む方に対応したものづくりやサービスに活かしていきたいと考えています。
こういった研究を進めていく中で、もっとヘルスケアに寄り添った課題解決に取り組めないか、という想いが生まれました。
お客様が弊社に望まれていることは、「ビューティー」というよりも「ヘルス」という面だとも感じています。今後の基礎研究でヘルスケアに寄せた研究を強化し、身体や精神といった面で、私たちならではのウェルビーイングというものを叶えていきたいと考えています。
最後に
今回のイベントを通して、牛乳石鹼の強み、そしてこれからの取り組みを知ることができ、今後の取り組みへの期待も高まるご講演でした。またご視聴のみなさまからも会場・オンライン共にご質問も多数いただきました。
今回のイベントを通して、牛乳石鹼の強み、そしてこれからの取り組みを知ることができ、今後の取り組みへの期待も高まるご講演でした。またご視聴のみなさまからも会場・オンライン共にご質問も多数いただきました。
＜「牛乳石鹼共進社」のご紹介＞
会社名：牛乳石鹼共進社株式会社
今年創業113年目となる、化粧石けんや化粧品の製造販売会社。「カウブランド 赤箱」「カウブランド 青箱」といった固形石けん以外にも「バウンシアボディソープ」や「カウブランド無添加シリーズ」などの泡や肌へのやさしさにこだわった洗浄料を販売。
https://www.cow-soap.co.jp/
会社名：牛乳石鹼共進社株式会社
今年創業113年目となる、化粧石けんや化粧品の製造販売会社。「カウブランド 赤箱」「カウブランド 青箱」といった固形石けん以外にも「バウンシアボディソープ」や「カウブランド無添加シリーズ」などの泡や肌へのやさしさにこだわった洗浄料を販売。
https://www.cow-soap.co.jp/
