阪本氏:
本日のイベントを通してワイヤレスセンシング技術の良い点をたくさんお伝えしてきましたが、一方では、社会に受け入れてもらえるかどうかという倫理面に関しても考えなくてはなりません。ワイヤレス技術に対しては、「密かに計測されているのではないか」という不安や、呼吸・心拍等の計測を通して「ストレス状態を他人に見られたくない」という懸念、情報漏洩や悪用の可能性等、ネガティブな感情を持たれる方もいらっしゃいます。その反面、非接触センシングを通して見守られている安心感もあると思っています。
この両者のバランスをとるために、非接触見守りセンサコンソーシアムの枠組みで、倫理検討委員会を立ち上げ、倫理指針の策定を行っているところです。
ワイヤレス人体センシング技術により、今後、「いつの間にか」見守ってくれるタイプの新しいヘルスケアサービスが実現され、真のスマート社会へと移行していくのではないかと、私は考えております。
※当日は研究開発内容に関して詳しくお話をお伺いいたしました。