小川氏:
まずは技術提携総論、ということで、業務提携についてお話させていただきます。
かつては「クローズドイノベーション(自社のリソースのみを活用)」で事業を進めることが可能でしたが、現在は「オープンイノベーション(自社のリソースと外部の知見を融合して新たな価値を創出)」を行っていくことが、特にバイオ分野では重要となってきています。大企業も自社のリソースだけではなく、大学やスタートアップと協調して事業を行う場面が増えてきていますし、大学の先生も積極的にスタートアップを起こす・大企業と連携する方が増えてきています。
業務提携と一口に言っても、研究開発から販売までの流れにおいて、技術提携、生産提携、販売提携、資本提携、という種類に分かれます。その中でも比較的最初の段階で行われる技術提携は、バイオ分野においてとても重要となります。